さて、乳がんに限らずがん患者あるあるなのかもしれないが
よーしやるぞ!と 不安〜( ; ; )の間を行ったり来たりしている間に
ネットでポチポチ調べるのが止まらない
別のことを調べている時に、パージェタやってほしいのにやってもらえない~みたいな話が出てきて
あ、それでか!! ウチのT先生(改め大門未知子)が
僕はガッツリやる派なんで
といったのは
と思ったので
他にも同じ境遇もしくは
サイトの相談者さまのような人もいるかなと思い
ブログにしておきます
主治医によって治療方針ってこんなに違うのねって話
パージェタの適応とは?
さて今話題にあげるのは パージェタというお薬
分子標的薬の1つで Her2陽性の乳がんに適応
日本の標準治療だと ひとつ目がハーセプチン そして組み合わせるふたつ目の分子標的薬がパージェタ
それで、なんとなく私はハーパーとか呼ばれているし
2つはセットだと思っていたのだが
たまたま見かけた乳がんプラザさんの質問でこんなのがあった
ホルモン陰性、HER2+3、脈菅浸潤なし、リンパ菅浸潤なし、リンパ節転移なし主治医より治療方針
ウィークリーパクリ+ハーセプチン12回、ハーセプチン単独14回ホルモン治療ができないので再発の不安があるから違う角度からの分子的治療薬パージェッタを追加したいのですが主治医は私の病状では適応外と言われます。
紹介状を書いてあげてもよいが・・・と言われますがおそらく同じ診断かもしれないとのことで迷っております。
https://nyuugan.jp/question/perjeta-2
それに対しての先生の答えがこちら
もともとpertuzumabの(術後補助療法への)適応拡大はヨーロッパで行われた「Aphinity試験」が根拠となっています。
その結果、ヨーロッパでは「リンパ節転移有」もしくは「ホルモン陰性(つまりHER2タイプ)」という縛りがあります。日本では、添付文章上「その縛りがない」ので、自由に使えます。
ただし、(保険診療である以上、良識に従って行うとすれば)ある程度「適応を絞るべき」だとは思います。
★日本では一般的に「腫瘍径が大きい」または「リンパ節転移陽性」で行われることが多いようです。(製薬会社、担当者によると)
https://nyuugan.jp/question/perjeta-2
へぇー
私の場合は言わずともガッツリ含まれていたが
まぁ、私はリンパ節に関しても
画像上 転移はなさそうと言われているだけで
転移はあるかもしれないけど
なかったら適応ではないのか?ヨーロッパなら
上のように説明をした上で、乳がんプラザの先生は
『患者さんに強い希望があるなら行うべき』と言っていました。
日本では縛りはないですからね
ところで乳癌診断ガイドラインには何か書いてあるかな?と思ったところ
ありましたありました
FQ5.HER2陽性乳癌の周術期治療にペルツズマブを併用することは推奨されるか?
この質問では術前化学療法と術後は分けて話されていて、
術前化学療法では
原発巣が2 cm以上でHER2陽性の乳癌 を対象にした試験で
ドセハーセプチンを標準治療として、
そこと比べて、ドセハーパー、ハーパー、ドセパージェタ で比べたら
pCR(病理学的完全奏功)がドセハーセプチンの29%からドセハーパーで45%まで上がって有意差あり
5年のPSF(無増悪生存期間)が有意差はないけど 81%が86%とドセハーパーで高い。
ちなみに病理学的完全奏功っていうのは術前抗がん剤でがん細胞完全に消えたぞー!顕微鏡で見ても!
で、無増悪生存期間は、治療中や治療後にがんが進行せず安定した状態だぞー!です
え?いいんじゃない!!たしたほうがいいんじゃない!?たしたほうがいいんじゃない!?w
もう一つ試験が載っていて、それもFECからドセタキセルの流れにハーパー足して行ったら
pCR(病理学的完全奏功)が得られる割合が、かなり高かったよ
という話。
ちゃんとしたのはリンクから読んでくださいw
その2つから、術前化学療法でのパージェタの追加に関しては
正確に引用すると
これらの2試験から術前治療として化学療法+トラスツズマブにペルツズマブを併用することでpCR率の改善が期待でき,忍容性についても問題ないと考えられる。
https://jbcs.xsrv.jp/guidline/2018/index/yakubutu/y1-fq-5/
いーんじゃーーん 期待したいのよー!!!
あ、そもそも 乳がんプラザの先生は
たぶん術前化学療法に懐疑的な立場なので(2022年5月時点では)
術前のことはあまりお話しされないんです。
そこもまた、主治医によって違うところですね。
術後に化学療法でパージェタを追加する場合も
術後の化学療法ではどうか という話ですが
術後の化学療法でも化学療法⁺ハーセプチンにパージェタをプラスすることで
IDFS(浸潤癌の無病生存期間)が93.2%が94.2%と有意に上昇している
全生存期間に関しては追う期間が短いからなのか まだフォローアップが必要とのこと。
いいじゃん!たしたほうがいいじゃん!?
でも、リンパ節転移陰性群では有意差を認めない とはなっている。
なぬーなるほど
つまりやっぱり、リンパ節転移陰性の人はパージェタ足しても意味ないかもしれないってことよね
術後の化学療法の結果で見ると
そして、心毒性については大丈夫なのだが
Grade3以上の下痢が有意に増えている
とのこと
私の腹がピーピーなのは
パージェッタ君、君のせいなのかい!
(笑)
まぁ、私はしこりがギリ2センチ以下のトリポジ術前化学療法の人なので
完全奏功を目指さねばなりませんから
パージェタ君は必要なのです!!
頼むよ!下痢、我慢してんだから!!
ということでまとめ
まとめ
・パージェタはヨーロッパでは「リンパ節転移有」もしくは「HER2タイプ」(ホルモン陰性)
・日本ではその条件は付いていないのでHer2陽性なら使える
・術前化学療法では、化学療法⁺ハーセプチンにパージェタを追加することでpCRの改善が期待できる
・術後の結果もIDFSは改善しているが、リンパ節転移陰性の患者さんに関しては追加しても差がない
・主治医によって、適応じゃない~問答無用に使う先生まで色々、気になったら相談すべし
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