獣医だからちょっとわかる病気のこと。
そんな私が乳がんになったとき どうやって調べてどうやって知識をつけたか
せっかくだから共有して心配事を減らし、前向きに治療に取り組むぞ!

とにかく筒に入るのか?MRI、CT、PET-CTの違い

検査
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さて、CT受け終ったぞー 

っていうかPETーCTというやつではなかったのか。そして次はMRI…

って 自分が受けてる検査、なんのこっちゃわかっとらんがな~ 

何の検査で何がわかるのかとか 予告や説明をしてくれるわけではないのね~

職業柄耳なじみのある検査であるはずの私でさえ、乳がんとなると分からない

順番に調べるべし

CT(造影CT)

まずはCT、これはレントゲンの仲間で からだの撮影部分を薄切りでレントゲンを撮って、並べて、立体にする みたいな検査(雑w)臓器やリンパ節の形をみる。

全部そうだけど、筒の中にブーンと入っていって撮る。撮影部位と広さにもよるが、時間は10分とかで、筒は短くて音は静か。

コンピュータで立体にすることで、しこりの正確な形もわかるし レントゲンより精密で、小さなしこりや変化も見つけやすい。

造影剤っていうのは血管に流して、その走行をわかりやすく見えるようにする薬だから 撮影直前にヤーって造影剤を血管に入れて、なくならないうちに急いで撮影する。そうすると木の枝のように血管がうつる。

癌ってやつは自分が成長するために血管を集めるチカラがあるから、周りは血管でいっぱいなことが多いし、手術するのに太い血管がどこにあるかわかれば気を付けて手術できる。

で、レントゲンの仲間だから 被ばくもする。レントゲンの薄切り撮影だから被ばく量はレントゲン撮影よりは多い。でも、もちろん心配ない量だけど 後で被ばく量も調べたから書いておこう。

性質上MRIと比べて 肺とか石灰化とかが得意

それ以外の、撮影時の注意事項とかは もちろん検査前に資料をもらえるのでそちらを熟読!ということで次!!

PET-CT

PETというのは放射能を含む薬剤を体の中に入れて、それを特殊カメラで分析する検査。全身一気に調べられる。今日本でやっているPET検査の多くは、ブドウ糖の代謝に関係するお薬を使って行う。

仕組みを簡単に言うと

癌は他の組織に比べてブドウ糖の取り込みが早い。

その性質を利用して、ブドウ糖に似ていて放射能を含む薬 を注射して、しばらくして撮影すると

癌がその薬を取り込んでいて、見つかってくるという仕組み

もちろん癌以外にも、脳や筋肉もよく糖分をつかうし、尿で排泄されるので腎臓や膀胱にも溜まるので 癌以外もうつるけどそこは大丈夫とのこと

PET-CTは この薬を入れて、CTを撮るので被ばく量はCTよりも多い。これも後述。

わたし、これをやると思ったんだよなぁ~そんで先生に

「これ、ほかの部分にがんがあっても全部わかるんですか?」って聞いて 

あ、いや 的なリアクションをされたんだよ~ カナシイ(/ω\)

たぶん、乳がんではあるが リンパ節が腫れていないので 遠隔転移の可能性が低いということ、PET検査が被ばくする検査であることから メリットとデメリットを天秤にかけて省略されたのかな(と思っている)

MRI

MRIは機械の形は似ているものの、まったく別の仕組み。強い磁石と電磁波を使って体内の状態を薄切りでみる検査。

CTは骨の近くや囲まれたところが不得意なので、そこが得意分野。例えば骨盤の中の内臓や脳、脊髄とか。あと関節の中。

これも筒に入っていく検査だけど 筒はトンネルのように少し長くて、とにかく音がすごい。工事現場に入ってしまったネズミくらい大きい音がする。ヘッドフォンをつけるけど気休め程度。時間は30分~ CTより長い。

こちらも造影剤を使って血管や内臓の濃淡をはっきりさせたりする。

乳がんでは、乳腺内の癌の広がりを診るのに行うとされている。

電磁波の関係で、入れ墨を入れている人はその墨の成分が反応して熱くなるとか。(登り龍が赤く燃え上がったらカッコイイ気もするが←ダメ 危ないので撮影できないこともあるそう)

ほかにも手術で金属クリップが体に入っている人やペースメーカーの人、ピアス、ヒートテックまで!いろいろ検査を行うときの注意事項がある。(CTより多かった。)

病院ごとに違うと思うので、配布資料を熟読!!

こちらはレントゲンの仲間ではないので 被ばくはゼロ 

そこは素晴らしい!けどホントこの検査は苦痛だった… 詳しくは別記事で…

被ばく量

検査や生活被ばく量(ミリシーベルト)
胸部レントゲン0.05
マンモグラフィ2.0
一年の生活(世界平均)2.4
CT(胸部)6.9(機械にもよる)
PET(CT含まず)5.0
医者の5年限度100
参考:日立総合病院HP https://www.hitachi.co.jp/hospital/hitachi/sinryo/pet/about/bombed/index.html

ちなみに、放射線治療は桁外れです。まぁ、癌細胞を壊すためにやるんだから そりゃ仕方ない。

ということで

まとめ

・CTはレントゲンの仲間で、乳がんの広がりも見れるし肺の様子も見れる。造影剤で血管もみれる。

・PET-CTは放射能の入った薬で癌がどこにいるか見つける。全身の癌が探せる。被ばくも少し増える。

・MRIは電磁波で被ばくゼロ。乳腺内の乳がんの広がりをみる。造影で血管もみれる。筒も長く時間も長く音がデカい。

・被ばく量はどの検査も放射線治療に比べれば少ないし、お医者さんの5年の限度からしても少ない。

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