目覚め
てんてんさーん、痛みは10段階で言うと何くらいですかー？
4、、、くらいです
はーいそうですかー …なんちゃらかんちゃら………
朦朧とした意識の中、痛みは4って決めた
よく意識してみると足にポンプみたいなのがついて、シュコーシュコーっていってる
あぁ、終わったんだなー
思ったよりも痛くないかも、、、
ぐーzzz
なにせ本当に眠い
次起きたのは多分、T先生が来てくれた時だった
てんてんさん、どうですかー？
あ、先生ありがとうございます、大丈夫です
無事終わりましたからね〜 なんちゃらかんちゃら…
はい、はい、、、
なんとか返事をして、先生がいなくなった途端にまた意識は遠のく
後から考えると麻酔って本当に凄いなぁ
高校生の時の授業中みたいに眠い（笑）
尿意での目覚め
次に目覚めたのは尿意ｗ
看護師さんがちょうどいたので聞いてみる
あのートイレに行きたいんですけど
あ、少々お待ちくださいね〜
そう言って、サラッと尿瓶みたいなものを持ってきた
出たら言ってください！
えー、トイレ行けないのー！！！
尿瓶………
したい気がするのに出ない…
不思議なもんで、ベッドの上では用を足してはいけないと 体に刻み込まれているようだ
全然オシッコが出てこないのだ
しかたないので空の尿瓶をお返しして寝る
そしてまた尿意で目覚める（笑）
え〜ん（ ; ; ）トイレ行きたい気がする〜
もう一度看護師さんに言ったら
もういいかーと言って足のシュコーシュコーって言ってるポンプを取ってくれてトイレまで歩行訓練？となった
うん！てんてんさん全然大丈夫だね！オッケーオッケー！
私的にはややフラフラする気がするんですけど？
周りおばあちゃんばっかりだからかな？？すぐ合格点となった
やっとトイレで一息〜
いやぁ、歩けるって大切
と思ってたら綺麗な青色のオシッコが大量に出た
びっくりしたぁ、センチネルリンパの注射の色か…
（この後も何回か青色のオシッコが出た）
トイレから帰って来たら傷口を見てみた
あみあみの分厚いガーゼみたいなのが当てられていて傷口は見えない。
周りの皮膚はなんか麻痺してて触ってもあまり感覚がない
へー、本当にほとんど形に変わりはないなぁ
それが手術の感想
術前で化学療法やって完全奏功だったのも良かったんだと思う。
化学療法を術後にしたら、乳房の形は結構変わりますよ
と、確か初診の日の治療説明で言われた
私は全摘でもいいと思うくらい、チチに想いは無いけれど、それでもまぁありがたいね
とにかくその後も眠すぎて、ずーっとウトウトしながら手術の日を過ごした
看護師さんがマメにやってきては傷口を確認して様子を聞いてくれる
それになんとか答えた、この日やったのはそれだけ
夕方
夕方くらいに気づいたら、隣のベッドに誰か居る
誰かいるというか、心電モニターと人工呼吸器の音がする…
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ
シュコー、、、シュコー、、、
絶え間ない機械の音に合わせて
緑のランプがチカチカしている
おぉーう、人工呼吸が必要な患者さんも一般病棟なのね
人間の医療って大変…
あ、そう言えば向かいのセクシーおばさんの声が聞こえないなぁ
看護師さんとの話を小耳に挟んだところ、どうやら昨日が手術の直後だった様子
今日は痛みもだいぶ引いたようだ
セクシーおばさん、よかったね〜
消灯後
平穏な時間も束の間
セクシーおばさんが夜9時の消灯後に電話してるよ…
小声でも、聞こえちゃってるからー！
内容は聞こえないけどなんか指示してる
病院からミッションを伝える大切な電話か？
スパイ？ｗ
と思ったら隣のベッドから咽せる声が！！
ゴホッゴホッッ！ガハァ！！
だ、ダイジョブか！？
看護師さんがすぐにやってくる
○○さーん、大丈夫？うんうん、痛い？うん、がんばったもんね
そしたら外科の先生がやってきて、デカい声で話しかけてる
○○さん！覚えてる？？昨日、痛すぎて倒れたでしょ！？腸が腐ってたから！
全部取ったからね～ あんなに我慢しちゃだめよ
すごいなぁ横のおばちゃんの腸腐ってたの！？サラっというねぇ～
おばちゃんはなんとか うぅうん と返事してる
がんばれおばちゃん！
そう思いながら この日はあっさりと寝た
やっぱり麻酔の力はすごいのだ
手術の日はそうやって終わった
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