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前治療歴のあるHER2陽性の再発転移性乳がんに対するエンハーツ単剤療法、無増悪生存期間を延長

治療

こんにちは、てんてんです。

今回は新しく今出た乳がん系の論文についてちょっと自分の言葉で解説してみました

結論から言うと

「HER2+で治療後に再発した場合、今までカドサイラで治療だったけど、エンハーツで治療したらめちゃ成績良かったよ!」

って言う、良い話です!!

https://www.google.com/url?rct=j&sa=t&url=https://oncolo.jp/news/220406y01&ct=ga&cd=CAEYASoUMTcwNTE3OTA5MjgwMTIzMTA3MTIyGjA0MGJlMDU1M2U2ZGY0NGI6Y29tOmphOlVT&usg=AOvVaw378e3MwXj6LKaZnlJVFWOZ

この記事から引用

この記事の4つのポイント
前治療歴のあるHER2陽性の再発転移性乳がん患者が対象の第3相試験
・エンハーツ単剤療法とT-DM1単剤療法の有効性安全性を比較検証
・12ヶ月無増悪生存率PFS)はエンハーツ群で75.8%、T-DM1群で34.1%であった
・12ヶ月全生存期間(OS)はエンハーツ群で94.1%、T-DM1群で85.9%であった

T-DM1がカドサイラというお薬ですね!

この前 、初回の標準治療で 術前の化学療法をやって完全奏功していない時に術後に使えて再発率を半分にできるよ!

という薬でした。

カドサイラは元々再発転移で先に承認されたお薬でした

そのお薬より、再発転移の時に良い薬が出たかもよ!という話題です

で、結果ですが

凄いですね!かなり無増悪生存率が上がりました!

無増悪生存期間PFS)と言うのは、がんが進行せず安定した状態である期間

再発例への投与なので、この期間が長いことが治療への意味を表してくれますね。

まぁ確かにこのサイトの用語説明のところにものっていますが

もう少し踏み込みますと、現在の抗がん剤開発では、PFSよりも全生存期間OS)といい、どれだけ生存期間を延ばせるかの方が大切となっています。近年、無増悪生存期間が既存の薬剤よりも延長したけれども、全生存期間に変わりがなかったために承認されない薬剤も出てきています。

しかしながら、全生存期間を確認するのは時間がかかるため、第2相臨床試験でPFS、第3相臨床試験でOSを確認するものが多いです。

とあります。

今回はどちらもエンハーツが良いようです。OSも8%ほど増えていますもんね!

第3相試験が臨床試験の最終段階の試験で、この結果を受けて日本でも、エンハーツの承認申請が出されているようです。

エンハーツ、HER2陽性乳がんの二次治療薬として国内申請
トラスツズマブ デルクステカン(製品名:エンハーツ)が、HER2陽性乳がんの二次治療薬として国内申請されました。

毎回思いますけど、クスの成分、先発薬、後発薬で名前たくさん変えるのやめてほしい(笑)

この記事で書いてあるのが上で説明した記事のことです。

一刻も早く承認が得られて治療の幅が広がったり、自費で治療されている方の負担が減ると良いですね!

ちなみにグレード3から4の(比較的ひどい)副作用の発生の確率はエンハーツが45.1%に対してカドサイラが39.8%

間質性肺炎は今まで比較的珍しい副作用だと説明を受けていますが、エンハーツではこちらが10.5パーセントでカドサイラの1.9%に比べると高くなっています。

日々、医療は進歩してくれていますし 臨床試験に参加してくれている勇気ある患者さんが世界にたくさんいることでこのデータが出ていると思うと 本当にありがたいなと感じます。

承認されたらまた追記しますね

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